ブチ切れの写真が撮影されたのは中国の幼稚園前です。なんと過去数年間、親に無断で園児に抗ウイルス剤を投与したことが明らかになりました。
2014年3月13日、ウルムチ晩報によると、陝西省西安市の幼稚園が3年間にわたり子どもに抗ウイルス剤を投与していたことが分かった。この事実が発覚したのは、なんと園児が持ち帰った薬からです。園(枫韵幼儿园)では「体にいいから」などと説明し、親には教えないように指導していたといいます。また園児によると入園後から飲み続けていたとのことです。
陝西省西安市の楓韵幼稚園は2007年に開園した私立幼稚園。園児に抗ウイルス剤を投与していたことが発覚し問題となっている。
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園児の保護者はこの事態をネットで発表したところ、翌日には数十人の保護者が園に詰めかけるという一騒動に発展。事態を受け西安市は調査グループを結成し、園が投与していた薬を調査。その後、「薬は正しく投与されたものでリスクは小さい」などと保護者に説明したものの、当然納得は得られなかったとのことです。
園は何故抗ウイルス剤を投与していたのか。実はこの幼稚園には『子どもが月に10日以上休んだ場合、園費が半額になる』という謎の規定があるといいます。つまり、園児が休まないよう薬を投与したのではないかと言われているといいます。ちなみに、この園は陝西省宋慶齡基金会という私立幼稚園で、他の幼稚園でも同様に抗ウイルス剤の投与が発覚したとのことです。
中国で子供に抗ウイルス剤を投与したという話はこれまで初めてで、他の幼稚園でも行われている可能性は十分にあります。
詳しく調べたところ、この薬は白い固形の薬で園児らは1日2回、週に2~3日与えられていたとのことです。『薬は正しく投与された』としているものの、子供らはめまいや足の痛み、別の親は同じくめまい、足の痛み、腹痛を子供が訴えているといいます。また、長期間入園している子供は便秘や異常な発汗、そして下半身に複数の異常を訴えているとしています。
Photo:正北方网