太陽光による次世代トイレ

太陽光による自己完結型のトイレ…?一体何を言っているのか分かりませんが、発展途上国ではこのようなトイレが幅広く使用され見込みがあるそうですよ。

University of Colorado Boulderの研究者によって作られた太陽光によって動くトイレは、衛生的なトイレ環境が不足している25億人が住む開発途上国において革新をもたらすものとなるだろう。

自己完結型の水も必要としないこのトイレは、Bill & Melinda Gates Foundationか支給された77万ドルの助成金によって作られたものとなる。このトイレは、人間の排泄物を高温で加熱することで、多孔質炭(biochar)に作り変える機能を持っている。このトイレによって作られたバイオ炭は、作物の収穫量増加のための肥料として使うことができるだけでなく、温室効果ガスとなる二酸化炭素の隔離吸着する用途にも使うことができるだろう。

ScienceNewsline
コロラド大学が開発したのは水資源を使用しない次世代トイレです。太陽光により集められた熱により、排泄物を高温に加熱させ多孔質炭素(多孔質炭素は活性炭、木炭、竹炭などがある)に変えてしまうというものです。

このプロジェクトを進めているビル&メリンダ・ゲイツ財団によると、「開発途上国では不衛生なトイレ環境のため深刻な公衆衛生上の問題が起きている」としたうえでコンテストを開催。16チームのエントリーで最も良い評価を得られたのがコロラド大学のトイレということのようです。

発展途上国では不衛生なトイレ環境により、貴重な水資源が汚染されということがテレビでも報じられていますよね。太陽光という資源に恵まれていることが多い発展途上国。今後発展していくには、人の健康とやはり水という資源は必要不可欠です。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団によると、近々インドのデリーに輸出されるそうで、デリーにおいて3月20~22日にかけ公開されるとのことです。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団

ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation、B&MGF)は、マイクロソフト会長のビル・ゲイツと妻メリンダによって2000年創設された世界最大の慈善基金団体である。2006年にはウォーレン・バフェットの300億ドルにのぼる寄附により規模が倍増した。世界における病気・貧困への挑戦を主な目的としているが、特にアメリカ国内においては教育やIT技術に接する機会を提供する活動を行っている。Wikipedia