
NASAは土星探査機カッシーニを使用した土星の衛星レアの写真を公開しました。
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今回撮影されたのは可視光、つまり私達が目で見るものほぼ同じカメラで撮影されており、探査機とレアとの距離は約99万マイル(160万km)とのことです。
衛星レアは今から342年前の1672年、イタリア出身のフランスの天文学者ジョヴァンニ・ドメニコ・カッシーニにより発見されました。同衛星について初めて探査が行われたのはカッシーニ・ホイヘンスミッションを行っている宇宙探査機カッシーニで2005年11月25日になります。

衛星レアは表面は非常に厚い氷で覆われており、レアの体積の2/3が氷で形成されていること考えられています。表面温度は99ケルビン(-281度)で、これまでの探査で極めて薄い酸素を主体とする大気が存在することがわかっています。
NASAは今年の1月にもレアの写真を公開しており、こちらは衛星タイタンとレアが同時に撮影されるという貴重なものになっています。

▼衛星のサイズ比較(左から月、タイタン、レア)

Photo:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute