地球

今から2億5200万年前の地球で発生した前代未聞の大量絶滅。しかし、一部の生命は生き続けこれまで考えられていたよりも比較的短期間で生態系は回復していたことのことです。

ScienceNewslineによるとスイス、チューリッヒ大学を中心とするアメリカとの研究チームは2億5200万年前のペルム紀末の大量絶滅で、これまで800~900万年という途方も無い時間をかけ肉食動物が再登場したとされていたのですが、実は200万年後には既に大型の捕食動物らが既に誕生していたことがわかったと研究論文を報じています。

ペルム紀末の大量絶滅とは海生生物が最大96%、地球上の全ての生物種では90%から95%が絶滅したとされている、地球史最大の絶滅とされるこの現象です。
ScienceNewslineによる研究チームは大量絶命の後に生じた生態系の頂点に位置する捕食動物を欠いた生態系がどのように機能したのかについて調べ、合わせてペルム紀の次にあたる三畳紀初期から中期にかけての海洋捕食生物とその体長を調査した結果、「海洋捕食生物は、ペルム紀末の大量絶滅の後、非常に短期間に回復を遂げていたことが判ったのです」としています。

研究によると、大量絶滅で生態系の頂点に位置する捕食動物が入れ替わったことが分かったとしています。大量絶滅前は肉食魚が優勢を占めていたものの、絶滅後はクロコダイルのような捕食動物が頂点を共有するようになり、絶滅から200万後には捕食動物が水生爬虫類に入れわかっていったとしています。

何れの場合も捕食動物が生態系の頂点に位置することは変わりないとし、捕食動物における地位の変化は大量絶滅がおこすものではなく、歳月の経過が生じさせるとまとめています。