工業塩

日本では昨年、相次いで食材偽装問題が発覚しました。各社苦しすぎる言い訳をしていたのは記憶に新しいところですが、一方中国ではある種『殺人レベル』の食材偽装が今も行わ続けています。

中国メディア南方都市報によると、今年の3月中国広州で工業塩こと亜硝酸ナトリウムを含む塩が食用に出回っていたことが明らかになりました。当局は毒塩を製造販売していたメーカーから26トンのを押収したと報じています。

工業塩
▲押収された工業塩

亜硝酸ナトリウムは0.2~0.3グラムの摂取で中毒を起こし、一度に3グラムを摂取すると死に至ると言われています。ただし、硝酸塩はもともと野菜に含まれる物であり、調理により亜硝酸ナトリムへと変化するため、少ない量であれば問題にはなりません。

ただ、中国では亜硝酸ナトリウムこと亜硝酸ソーダが食用と出回っていることがあり、これまでも意図的に混入された殺人塩で犠牲になった人が報告されています。

何故中国で亜硝酸ナトリウムが出回っているのか。中国では塩の製造コストを下げようと食塩と称し亜硝酸ナトリウムが販売されています。恐ろしいことに塩を原料に食品を製造するメーカーもよりコストを下げようと、亜硝酸ナトリウムとわかっていて製造していることが現状です。
過去には中国広東省仏山市の大手醤油メーカーが亜硝酸ナトリウムを溶かした液体を搬入する様子を市民に目撃され、通報され御用になったという出来事も報じられています。

ちなみに、中国で販売される塩については「省承認ステッカー」貼付を義務付けるという対策が講じられているものの、これも偽装されている状態です。中国の亜硝酸ナトリウムはさらに重金属などの有毒な化学物質がトッピングされていると言われています。