フォント

文字の書体「フォント」というものですが、アメリカのとある中学生が印刷に使うフォントを変更するだけで米政府が使用するインク代が年間136億円削減できると主張しています。

アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグ在住の中学生スヴィア・マーチャンダニ君。今回彼が行った研究が注目を集めています。それは『文書を印刷する際に使用する文字書体(フォント)を変えるだけで、ごみの削減とコスト節約を同時に実現できる』という内容です。

彼は学校で教師が配るプリントから最も多く使用される文字 「e,t,a,o,r」に着目。それぞれの4つの書体でどのくらいの頻度で使用されているかを図表にし、市販のソフトを使って各文字に使用されるインクの量を調べるということを行いました。

結果、Garamond(ギャラモン)というフォントがもっともインク使用量少なく、学区全体の印刷物に換算すると年間2万1000ドルのインク代が削減できることがわかったとしています。

ギャラモン
参考:第2回 ローマン体を知る | Think IT

さらにスヴィア君は米政府印刷局のウェブサイトから5枚のサンプルページから印刷を繰り返し、フォントを変えれば同じく費用削減に繋がると判明。スヴィア君の計算によると、ギャラモンフォントの使用で年間4億6700万ドルにるインク代について年間1億3600万ドル、州政府も含めると2億3400万ドルの削減に繋がるとしています。

市販ソフトでは最大7割の削減ができると謳うものが存在します。これは特にカラー印刷について濃度を変更するということで削減を行っているのですが、中にはフォント内部を肉抜きすることによりインクを削減するというものも存在します。

印刷してすぐに捨てるだけという資料程度のものであればこういったソフトを利用するのが最も効果的かもしれませんね。



 参考:CNN