粉ミルク

メラニン汚染で海外の粉ミルクが消費される中国で、輸入粉ミルクを規制する新規則が施行されました。これは一般人が輸入する場合も適用されるそうです。

2014年4月1日、中国国家品質監督検査検疫総局(国家質検総局)が定めた「こども用粉ミルクの輸入管理のさらなる強化に関する公告」にもとづき、外国製こども用粉ミルクの中国語表示は、中国に輸入される前に商品パッケージ缶に直接印刷しなければならず、中国国内で貼付することは禁止される。

輸入検査の時点で、商品のパッケージ缶に中国語表記がないもの、あるいは中国の法律法規と食品安全に関する国家基準に符合しないものは一律、不合格製品として受入拒否処分または廃棄処分の対象となる。広州日報が伝えた。

Record China
中国に輸入される粉ミルクについては生産ラインのコストの問題からそのほとんどが中国語表記のラベルを上に貼るということが行われていました。しかし、今回の規制強化でラベルを貼った物の販売は禁止され、直接缶に印刷しなければなりません。 

またライセンスを取得していない海外メーカー製の粉ミルクは個人であっても輸入禁止。合わせて、外国で生産された粉ミルクを中国内で個包装することも禁止され事実上、中国国内で製造販売しなくてはならないという規則になっています。

中国で外国製粉ミルクが消費される理由として2008年、中国でメラミン入りの粉ミルクが意図的に混入され5万人あまりの乳幼児が腎不全になるという事件が発生したためです。規模は国内の乳製品メーカー22社69品目に及び、粉ミルク以外もお菓子、卵、家畜飼料などからも見つかっています。

メラミンを混入した理由についてはメラミンは窒素を多く含んでいるため、メラミンを入れることで数値上のたんぱく質の含量を実際より多く見せかけることができるためです。また生乳については水で薄め減少したたんぱく質の量を多くみせるためメラミンを混入していたと言われています。