春の行楽シーズン真っ盛りですが乗り物酔いをしてしまうと美味しいご飯すらも楽しめません。そんな人にオススメなのは、わずか8分かけることで乗り物酔いを防ぐという画期的な発明品です。
船酔いをはじめとする乗り物酔いは、一般的に、私たちの目が見ているものと、平衡感覚を司る内耳が知覚するものとの間の不一致から生じる。発明家、ユベール・ジャナンは、この原理に目をつけた。ユベール・ジャナン氏が発明したのは常に水平を見ることができるメガネ「Boarding Ring」です。
小窓ひとつない船室の中にいると想像してみてほしい。身の回りでは全てのものが動いているので、目に映る光景には水平が存在しない。これに対して、内耳には壁の動きは関係ないので、上と下がどこにあるかしっかりと把握しているままだ。
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なぜ水平を見る必要があるのか。これはジャナン氏が着眼した原理になるのですが、人間は揺れる環境下で水平を目で見ていないと耳にある平衡感覚と目からの知覚と誤差が生じ、結果乗り物酔いになってしまうといいます。
そこで、 ジャナン氏はリングの中に水が入った液体レンズを開発(写真)。前面、側面の4つから作られた液体レンズを常に視野に入れておくことで誤差を無くすことができ、乗り物酔いを防ぐことができるといいます。
さらに画期的なのはメガネを長時間使用しなくてもよいという点。ジャナン氏によると8分間の着用で外した後も乗り物酔いを防ぐ効果が持続するそうです。(効果が持つ時間は書かれていないものの、数時間~半日程度と思われます)
価格は60ユーロ(約8,500円)。乗り物酔いになりやすい95%の人に効果が認められたとし、アムステルダムの船舶用品見本市では最も興味深い船舶用アクセサリに贈られる「Dame Award」を受賞しているといいます。