中国

中国の広場や公園で問題となっているのは、近隣住人らがダンスやカラオケなど大音量で流し楽しむ人たちです。これに困った住民が共同で大音量スピーカーを購入し音で反撃を行っていると報じられています。

中国新聞社は今月3日、 浙江省温州市の集合住宅地の住民らが26万元(約416万円)を出資し大音量スピーカーを購入、広場に向け流し始めたと報じています。

中国では広場や公園で年配者がカラオケやダンスなどの音を早朝から夜の11時ごろまで絶えず流し続けるという行為が行われており、2013年には公園周辺にあるという高校の生徒が「うるさくて授業に集中できない」とし、迷惑行為を行う年配者相手に無言の抗議を行ったことがあります。

無言の抗議

今回は静かな抗議ではなく、同じ音で対向するという手段です。これにより年配者らは駆逐されたとのことなのですが、他の地域では逆に両者の対立は激化し結果収拾がつかない状況に陥ったケースがあるとし、大きな社会問題となっているとされています。

大音量スピーカー
▲導入された大音量スピーカー

中国では「民法通則」第83条に近所の住民を妨害し損失を与えた場合はそれを停止し、賠償しなければならないとされ、公園騒音管理暫定規定でも公共の場における演奏を含めた騒音が禁止、罰金が科せられるとしています。しかし、法律の効果が発揮しておらず、近隣住人らがなんらかの手段をとる以外方法はないとのことです。

参考:Record China