今このサイトを見ている方、どのような音が聞こえているでしょうか。ファンの回る音、車や工場からの騒音でしょうか。米大学ではネットユーザーらの協力を得て世界中の『日常の音』を録音し、送信するというプロジェクトが行われました。
パーデュー大学で景観生態学を研究するブライアン・ピジャノフスキー教授が、ある1日の「世界中の音」を捕えるために、たくさんの人々の手を求めている。変わった研究を行ったのは、アメリカインディアナ州、パーデュー大学で景観生態学を研究しているという教授らです。いったい何故日常の音を集めるというプロジェクトをはじめたのでしょうか。
同氏は4月22日の「アースデイ」に、独自に開発したスマホアプリ「Soundscape Recorder」で、日常生活における周囲の音を数分間録音してもらうことを望んでいるのだ。
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実は4月22日はアースデイだったらしく、教授は「われわれは、この地球をますます騒音の多い星にしているのではないか、どのようにしてそうなっているのか、という感覚を得なければならない。個人的にはそうなっていると思う」ということから、スマホアプリを使用した録音に協力してもらうよう求めたとのことです。
視覚に比べ聴覚の感覚はあまり覚えていないというか、気にしなければすぐに忘れてしまいそうな気はしますよね。時代の変化と共に聞こえてくる音も環境によっても異なってくるのですが、音を記憶するというのは実は写真と同じ価値があるような気もします。
教授は 「このような感覚を得ることによって、音に対する意識が高まる。人々が立ち止まり、耳を澄ませるようになることを望んでいる」と述べています。
実際、本格的に音集めるというのは機材をそろえる点で難しい気がしますが、地域や春夏秋冬自然の音を集めるということはなかなか面白い研究内容なのかもしれません。中高校生の自由研究でもオススメのテーマだと思います。
ちなみに、リラックスや睡眠を促す自然や生活の音、飛行機内の音を永遠に聞き続けることができるというWebサイトもあります。
雨の音から飛行機内の音まで好きなノイズ音で集中・リラックスできる「myNoise.net」 - GIGAZINE