海底から無人機の入ったポッドを打ち上げ無人機を展開するというシステムの開発を進めているのはDARPAでお馴染みの米国防総省高等研究計画局です。
米国防総省高等研究計画局(DARPA)が開発を進めようとしているのは「Upward Falling Payloads(UFP)」というプログラムの元開発されるシステムです。UFPには無人機及び無人船が備わっているとし個々の性能としては電子戦や、低出力レーザーで攻撃を行う能力の他敵国のセンサーを傍受したり妨害したりするセンサーが組み込まれているといいます。米国から遠く離れた海で敵国とのいさかいが起こったとき。近くに友好的な空軍基地や港がない場合、米海軍の船や飛行機が駆けつけようとしても、何週間もかかる可能性がある。
米国防総省高等研究計画局(DARPA)が目指すのは、そんな場合でも、敵艦隊の近くや後ろ、さらには真っただ中から突如現れて瞬く間に現場に到着できる新しい方法を、米海軍に提供すること。そしてその方法とは、海底にロボットポッドを設置し、遠隔からの命令によって、攻撃能力のある無人航空機や無人船を海上に放てるようにするというものだ。
開発プログラムは2013年より始まっており、2015~16年にプロトタイプの開発及び試験を予定しているとのこと。
運用方法は引用先にも書かれているとおりなのですが、敵国の艦船に対し最も近い位置で攻撃及び監視を行うという内容になっているそうです。
▲MPUAVという潜水艦から発射し回収することができるとされた無人機の例
海上で運用される無人機はそのサイズの小ささから何れも艦船から発射されることがあるのですが、航続距離の点で問題になることがあります。敵側からすると突如として海面から現れ無人機に攻撃されるという厄介なものなのですが、仮に無人機にが撃墜されたとしても落ちるのは海なので回収される心配も少ないというのが大きな利点なのかもしれません。