シェールガス

アメリカに革命をもたらしつつあるシェールガス。皆さんご存知のとおりこれまで困難だったシェール層というガス田とは異なる層から取り出されるガスなのですが、想定された排出量を超えるメタンガスが確認されたと論文が発表されています。

大量のメタンガスがシェールガスの生産井で排出されていることがPurdueとCornell Universityによる共同研究結果により判明した。

メタンガスは強力な温室効果ガスであり、これまでシェールガス井では温室効果ガスが排出されることはないと考えられてきた。この発見成果は、天然ガス生産の環境評価を行う上で新しい評価基準とし追加されることになるだろう。 Technobahn

アメリカでは国内で全土に広がるエリアで大量のシェルガスが掘削されています。所謂シェールガス革命なと言われアメリカは2020年頃には資源大国するとも言われいます。

この安く大量にある天然ガスを燃焼させ電力を得る最新の火力発電所が建設されるなどエネルギー生産そのもののも変化させつつあるのですが、米コーネル大学とパデュー大学の研究結果によるとシェールガスの採掘の段階で考えられなかった100~1000倍のメタンガスが発生していると研究結果が報告されました。

これまでシェールガスの採掘ではメタンガスは排出されない、もしくは非常に少ないとされていたものの、今回の研究から導き出された数値を当てはめるとシェールガス開発のプロセスで米国における全メタン排出量の主要排出量を占める量になる可能性があると指摘されています。

メタンガスは同じ量の二酸化炭素の21~71倍の温室効果があるガスです。気体は無色無臭で無害なのですが、メタンガスの除去や回収する技術を別途開発し稼働させるとなると、シェールガス価格、生産コストの上昇を引き起こす可能性が考えられます。