Emotient

喜び、悲しみ、怒り。人間には他の動物にはない豊かな表情を作ることが出来ます。もちろん痛くなくても痛い表情はつくることができるのですが、Google Glassを使用することで表情を85%の確率で見抜くという画期的なアプリが登場しました。

Emotient社は先ごろ、セールス担当者が顧客の感情を読み取る手がかりになるという触れ込みのグーグル・グラス用アプリのベータ版を発表した(2014年3月、800万ドルの資金調達に成功している。Emotient社によると、このアプリは相手の喜び、悲しみ、怒り、恐怖、嫌悪といった感情をリアルタイムで読み取れるという。
 
Emotient社の共同創設者で、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者でもあるマリアン・バーレットが率いる研究チームはこのほど、この技術を使うと、痛がっている人の表情が本当かウソかを85%の精度で見破れるという研究を発表した。

WIRED.jp
人間でも見破ることが困難な人の表情の見分け方。実はある特定のことから表情が作られる筋肉というのがすでに特定されており、同様の技術は仮想のキャラクターを作る現場で広く使われているとのことです。
つまり、表情は反射的に作られているものであって、作られた表情、つまり人間が頭で考えた表情というのは人間の目では判断が難しものの、コンピュータを介せば85%の確率で的中できるとしています。

今回、研究を行ったEmotient社のマリアン・バーレット氏率いる研究チームによると嘘の表情を見分けるポイントは目や顔のシワではなく、口に現れるとしています。バーレット氏は「痛いふりをしているときは、口を開けるタイミングがあまりに規則的だ。口を開けている時間も、次に口を開けるまでの時間も、一定すぎる」と話しています。

Emotient社はこの技術をGoogle Glassのアプリに導入しており、同アプリは2014年3月にベータ版を公開しすでに800万ドル(約8億円)の資金調達に成功しているとのこです。

近い将来、偽の表情や偽の話をしていることを簡単に測定、検査できる装置が幅広く利用されるようになる時代がくるのかもしれません。