日本でも過去重金属やカドミウムによる健康被害が報告されましたが、実は中国でも同様に汚染された食べ物によりガンをはじめとした健康被害が広がっているとのことです。
2014年4月23日、中国科学院華南植物園の科学者はこのほど、汚染米が重金属摂取の最大のリスクになっていることを明らかにした。この研究成果は、公共科学図書館の「PLOS ONE」に掲載された。中国科学報が伝えた。先日中国当局は「全国土壌全体調査」という過去8年に渡り行った中国全土の耕地及森林、草地の土壌汚染について報告が公開されました。そこには全耕地の19.4%がカドミウムに汚染されているという深刻な内容が書かれていました。
湖南省、江西省、広東省北部などの地域は典型的な多金属鉱床生成地帯で、鉱業・冶金の活動が、自然環境、食品安全、人々の健康に深刻な影響を及ぼしている。
Record China
裏付ける内容として、中国最大級の南アジア熱帯植物園である中国科学院華南植物園の研究者の研究報告によると広東省大宝山鉱区周辺の地域では食物連鎖により重金属の鉛とカドミウムが米・野菜・魚肉・鶏肉に蓄積されているといいます。これら食べ物を摂取する危険指数THQという評価基準によると1を超えると健康のリスクがあるとするなか、成人10.2、児童11.1という値になっているとのことです。
周辺の村では発がん率が高く、中国全土でも有名なガンの村とのことです。
中国湖南省では1965年から2005年の間に骨癌やイタイイタイ病を発症する住民が増えていることが分かっています。特に重金属汚染が酷いという株洲では、住民の血液や尿の中から通常の2倍から5倍ものカドミウムが検出されています。しかし、中国では環境汚染は報じられても住民の健康被害が報じられることはほとんどないという状態が続いています。
中国湖南省では1965年から2005年の間に骨癌やイタイイタイ病を発症する住民が増えていることが分かっています。特に重金属汚染が酷いという株洲では、住民の血液や尿の中から通常の2倍から5倍ものカドミウムが検出されています。しかし、中国では環境汚染は報じられても住民の健康被害が報じられることはほとんどないという状態が続いています。