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くしゃみや鼻水、鼻詰まりの症状がでるアレルギー性鼻炎。花粉、ダニやペットのハウスダストが主な原因なのですが、アメリカの研究機関が行った研究によると鼻炎持ちの人は心筋梗塞などの死亡率が大幅に低くなるということがわかったとしています。

2014年4月25日、「米国アレルギー・喘息・免疫学院2014年年会」で発表された最新研究によると、長期間アレルギーに悩まされた人は寿命がより長くなる可能性があるという。生命時報が伝えた。

新研究の責任者、ロサンゼルス・カイザーメディカルセンターのアレルギー・臨床免疫科のアンジェリーナ医師によると、アレルギー性鼻炎の患者は心臓病発作のリスクが低いだけでなく、中風のリスクも低く、さらに注目すべきなのが、さまざまな死亡のリスクがいずれも低い点だという。

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今年も花粉の季節が終わろうとしていますが実は花粉で悩まされていた時、体は良い状態を保っていたとする研究結果が報告されています。

研究者によるとアレルギー性鼻炎患者の免疫システムというのは、必要ではない時でも過剰な警戒状態になっており結果、他の疾病に対しても同じ働きが行われることで病気や死亡のリスクが下がっているのではないかというものです。

これは被験者としてアレルギー性鼻炎患者10万9229人アレルギー性鼻炎のない患者10万9229人から集められたデータを元に行われた研究で、アレルギー性鼻炎患者はそうでない患者と比べ、急性心筋梗塞のリスクは25%、脳血管の疾病のリスクは19%、その他さまざまな原因の死亡率のリスクは49%低いという信じがたい結果となったとのことです。

22万人を対象に17年に渡り調査された研究ということで信用性は高いと思われるのですが、他の病気のリスクが低くなるとすれば鼻炎の辛さも少しは和らぐかもしれません。