淘宝網

中国最大のネットショッピングサイト淘宝網というのがあります。登録しているユーザー数は2009年の段階で1億4000万人以上とされているのですが、一方で偽物の商品を扱う店が氾濫していると米紙が報じています。

2014年4月28日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、世界最大のショッピングサイトの1つである中国の淘宝網には偽物やパクリ商品が氾濫しているが、根絶は非常に難しいと指摘した。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

アリババ・グループ傘下の淘宝網は出店店舗数700万店、商品数8億点を誇る世界最大級のショッピングサイトだが、身分証と連絡先さえあれば誰でも出店できるため、偽物が氾濫している。

Record China
似たロゴやデザイン、よく見るとブラド名が間違っている…。パクリ・偽物商品を世にばら撒いている国といえばお馴染み中国。中国国内で最大の出店数を誇るアリババ・グループ傘下『淘宝網』でも当たり前のように偽物商品が販売されているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じているという内容です。

同紙によるとアリババ・グループが世界知的所有権機関に提出した報告書では偽物根絶の為年間16億円投資し、2013年は偽物を1億個以上排除し、51の犯罪組織の摘発したとしているそうです。

中国の沿岸部では模倣品や偽商品は消えつつあると報じられたこともあるのですが、それでもネットや内陸部の農村地域では現在もパクリ、偽物商品が販売されて続けているとのことです。
これは中国人が外国のブランド品に強いあこがれがあったり、所持することが一種のステータスになるという心理がはたらいているためだと言われており、業者側も知識のない人に漬け込み劣悪な商品を高値で売るということが行われています。

ただ、これだけ模倣品や偽物商品が世界に広まる原因について中国における刑事責任追及の敷居が高過ぎることも言われており、違法製造業者に対し刑事責任を問うためには相当な費用と労力が必要であり、責任に問われても罰金で済めばまた違法製造が再開されることも考えられるとしています。