ファルコン9

先日、スペースX社が打ち上げを行った再利用型ファルコン9(v1.1型)について、肝心の着水時の映像が不鮮明な状態で保存されていたことが明らかになりました。これについて同社は生の動画を公開し修正してくれる人を募集しています。

 今回公開された映像は、その第1段の側面に取り付けられていたカメラによって撮影されたもので、やや不鮮明ではあるものの、着陸脚を展開させ、海面に向けて安定して降下して行く様子が映っている。

 今回公開された映像は、未加工のものと、鮮明になるようソフトウェアによって修復されたものの2つ。また、この動画の生データも公開され、修復への協力も呼びかけられている。

sorae.jp
問題の映像はこちらです。
(生映像)


(スペースX社による修復されたもの)


この映像はファルコン9に搭載された機器で撮影されたもので、宇宙から地球に帰還し海上へ垂直着水を行う寸前のものです。映像には一段目に付け加えられた4つの足のうち2つが展開している様子が写っているのですが、大半が不鮮明で映像では正常に着水できたのかは確認することができません。

この映像についてスペースX社は社内のソフトウェアチームにより回復を試みるものの、一般の人からも映像の修復を募集し生データ(RAW:4.3MB)を公開しています。

First Stage Landing Video | SpaceX

スペースX社は自社が保有するファイルコン9の完全再利用型に変更することを現在めざしています。これにより打ち上げ費用が最大1/100に抑えられることができるとし、今回海上にて着水試験を行いました。試験そのものは成功したとしていたものの、証拠の一つとなる映像が不鮮明なものになってしまいました。