赤血球

何かファンタジーな感じがしますが、科学誌に掲載された複数の論文によると「若い血液で若返りは」は事実上可能であると内容が掲載されているとのことです。

 記憶、筋力、持久力、そして嗅覚の若返りを実証する3つの研究が、科学誌「Nature Medicine」と「Science」に同時に発表された。3論文は共に、若い血液が年をとった動物に総体的再生効果をもたらす可能性を示唆している。また若い血液は、心臓肥大やアルツハイマー病のような加齢による症状に関連した認知機能の低下を好転するのに役立つかもしれない。

NATIONAL GEOGRAPHIC
この研究内容はNature MedicineとScienceに掲載された3つの論文です。その一つには若い血液から採取した特定のタンパク質を年老いたマウスに注射したところ、筋幹細胞のDNAが修復され、つられて体力が増加するなど身体の若返り効果が確認できたというものです。

これらの研究で明らかになったのは、加齢に伴い低下する様々な身体機能について若い人の血を輸血するという以外でも、特定のたんぱく質や薬を作り注入することでも治療が可能になるというものです。

ただ、マウスで行った実験のように人体も変化するのかは不明で、研究者らも「高齢者に若い人の血液を注ぐ“輸血の卸売”を勧めるには時期尚早だ」と指摘しています。

いずれにしても、血で病気を予防できるよなると画期的ですよね。人間の記憶、筋力、持久力、嗅覚などは加齢に伴い低下する機能ですが、今後研究が進むことで血由来の薬で病気を治すという治療方法が行われるようになるのかもしれません。