噴霧器_1

深刻化する中国の大気汚染。そこで中国のとある広場には日本では絶対に見かけないであろう固定式の噴霧器が設置されました。

2014年5月3日、中国甘粛省蘭州市の東方紅広場に、有害スモッグ対策の巨大噴霧機が登場した。4日付で中国新聞網が伝えた。

“大砲”のようなこの噴霧機は、600メートル先まで霧状の水をまくことができるという。スモッグや粉じんを除去するほか、気温を下げる効果もある。

Record China
噴霧器_2

噴霧器_3

これはスキー場で使われている人工降雪機と同じ仕組と思われるのですが、噴霧器自体の仕組みとしては先端についたノズルから霧状の水を出し筒内部についているファンを回転し空気とともに水滴を飛ばすというものです。飛ばされた水滴に汚染物質が吸着し地上に落とすことで大気汚染を改善しようという案と思われます。



実は同様のことは既に行われており 2013年12月19日陝西省西安市では自走式の噴霧車5台が出動し、霧を発射しています。

今回の噴霧器はそれほど口径が大きくなく「600m飛ぶ」ということを考えると、小型のファンが高速回転することで相当な騒音がでると考えられます。
また、中国では水資源が乏しいこともあり噴霧器に使用されている水がどのような水なのか考えなくてはなりません。少なくとも飲水ではないことは明らかで、吸い込んだり目に入ると炎症を起こす可能性もあるので出来るだけ避ける必要があるでしょう。

個人的に、こういうものはビルなど高い位置に設置したほうがより効果的ではないかと考えてしまうのですが市民の目に触れるところに置いて「対策をしていますよ」というアピールすることが一番の狙いなのでしょう。