ファルコン9R

アメリカンの民間企業スペースX社は自社が開発したFalcon 9 Reusable(ファルコン9R)を使用した垂直離着陸試験で、高度1000mまで上昇しその後垂直に着陸する内容に成功したと発表しています。

スペースX社が開発中のファルコン9-Rロケットが2回目の飛行を実施し、前回の高度250mの4倍となる、高度1000mまでの上昇と着陸に成功した。

スペースX社では、ロケットの打ち上げコストを従来の1/100にまで下げることを目指し、機体を再使用できるファルコン9-Rロケットの開発を進めている。ファルコン9-RのRとは、Reusable(再使用可能)という意味だ。

昨年まではグラスホッパーと呼ばれる垂直離着陸実験ロケットを使い、8回に渡る飛行実験を重ねて技術を習得。そしてグラスホッパーによる実験は終わり、ファルコン9-Rを使った飛行実験に移行している。

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先月に引き続き、今月試験飛行に成功したのはF9R型のロケットです。これは将来再利用型ファルコン9の第一段目の離着陸の試験を行う試験機で、実際に使用される第1段とロケットエンジン、4本の着陸脚により構成されています。
前回は初めてF9Rを使用して250mからの離着陸に成功。今回は1000mからの離着陸に成功しました。



スペースXは人工衛星や有人宇宙船を打ち上げるロケットのほぼすべてを回収するという技術開発を進めており、仮に実現できれば打ち上げコストが最大で1/100程度に抑えられると主張しています。

この垂直離着陸システムを搭載したファルコン9 v1.1型は2014年4月に宇宙に打ち上げられ、その後海上に垂直させる試験が既に行われています。データ上は垂直着水に成功したとしているものの、様子を撮影したオンボードカメラのデータが不鮮明で現在修復作業が行われています。

スペースXは民間企業で初めてドラゴン宇宙船の大気圏再突入を行っており、国際宇宙ステーションには同宇宙船の貨物船タイプによりドッキング及び物資輸送を行っています。