ショベルカー

福島第一原発の廃炉に向けてメルトダウンした燃料を取り出す技術開発が進められています。現在は格納容器を内部を水で満たし取り出す案が進められているものの、実施できなかった場合として、格納容器に穴を開けショベルカーのようなもので直接取り出す案が出ているとのことです。

福島第一原発の廃炉に向け東電と日本政府が検討しているとされているのは、格納容器を水で満たし燃料を上部から取り出すことが不可能だった場合の案です。

これは格納容器や圧力抑制室が損傷し、現時点では水を貯めることができないためです。現在も損傷箇所がわからずまた、修復することも難しいく、いわゆる水棺状態で燃料の取り出しができないことも考えられるため、第二案として格納容器の一部を破壊し直接取り出すという方法が考案されはじめたとのこです。

福島第一原発格納容器

具体的にどのよな内容になっているのかというと、格納容器を覆っている厚さ2mのコンクリートを水平方向に破壊。次に金属製の格納容器に穴をあけ、ショベルカーを内部に送り込み腕を伸ばし、固く金属のようになった燃料を切削し取り出すというものです。

作業について格納容器内は人間ならば数分で死亡する極めて高い放射線量になっていると考えられるため、無人の機械により行なわれます。

ただ、実施するには上部の溶け残った核燃料を予め取り除いておく必要があると思うのですが、その処理をどのように行うのかは書かれていませんでした。何れにしても相当なリスクがあることは覚悟しなくてはいけないようです。

参考:毎日新聞