次世代の乗り物として日本を始め海外ではリニアモーターカーがあります。中国のとある大学はリニア技術を高速化させた真空チューブ式リニアの開発を進めているとのことです。
2014年5月12日、香港紙・香港商報によると、中国は真空チューブ技術を利用した世界初のスーパーリニアモーターカーを開発しており、将来的にその最高速度は時速2900キロにも及ぶことになる。これは西南交通大学のZigang博士を中心に人を載せることができる高温超伝導(HTS)磁気浮上車両の技術開発に成功したと発表し、博士らによると、真空チューブ式リニアにすれば設計上、時速2,900~3,000kmという速度を出せると主張しているものです。
西南交通大学が中心となっている超電導技術研究所のプロジェクトで、中国の科学者が人を乗せた状態での高温超電導磁気浮上の環状軌道試験を初めて成功させた。
Record China
ただ現在はリニア技術そのものを開発している段階のようで、人を載せない状態で高温超電導磁気浮上車両は現在時速50kmの速度を出せたとしています。
昭和の頃にあった「未来の鉄道はこうなる!」という本にはチューブの中に入った電車が駆け抜けるというものがあります。これは真空チューブ列車などと呼ばれるもので、速度が上がるにつれ発生する車体への空気抵抗と摩擦力を無くすことで高速走行を可能にするという案です。
中国では過去にも真空チューブ式リニアに関する研究や構想が発表されており、2010年には「時速4,000kmで将来的には時速20,000km。資金が集まれば2020~30年の実現可能」などと発言していたことあるそうです。この発言は今回と同じ西南交通大学の研究者によるものなのですが、資金が云々以前に技術開発が追いついていない現状が以下の写真から見てとれます。