彗星落下

人類が体験した亜氷期、ヤンガードリアス期。これまで言われていた彗星の落下により亜氷期が終了したという有力な仮説について誤りがある可能性があるとアメリカ、南メソジスト大学の研究者は主張しています。

最後の氷河期の終りの近くとなるヤンガードリアス期において、地球を再び寒冷化した原因として、近年議論の的となっているものとして彗星が地球に衝突したという学説がある。

彗星説の提唱者達は、ヤンガードリアス期の地層から彗星が衝突した際に生じる特殊な鉱物が発見されていることをその証拠として挙げている。

Southern Methodist Universityの考古学者であり、最後の氷河期の終りに北米大陸に住んでいたクロービス文明の専門家でもあるDavid Meltzerは、改めてこの彗星説に反論を加える研究成果を発表した。

Technobahn 
ヤンガードリアス期は今から7万年前に始まって1万年前に終わった最終氷期直後に発生した亜氷期です。これまでの研究でわずか約10年の間に約7.7℃以上の気温低下が生じたことが分かっています。ヤンガードリアス期は1300年±70年続いたこともわかっているのですが、亜氷期を終わらせた原因についてこれまで彗星が有力視されていました。

しかし、南メソジスト大学の研究によると彗星落下説を唱えている証拠としている、全米29箇所の最終氷期の終りの地層から見つかった鉱物について、再度同じ箇所のサンプルを再度集め分析を行った結果、最終氷期の終りの年代のものと考えられてきた地層の時代区分そのものが間違っていることが分かったとしています。

具体的には最終氷期よりも古いか、新しい地層で少なくとも最終氷期直後のヤンガードリアス期のものではないとのことです。

ヤンカードリアス期の終わりについては他にも説があるそうなのですが、わかっているのはヤンカードリアス期が終わる40~50年の間にそれぞれ5年程度の3つの段階を経て、地球で何かが起きたと考えられています。これは塵や雪の堆積速度などの他の指標から分かったもので、気温は数年で7℃上昇するという非常に急激な温暖化が起こったことを示しているとのことです。

ちなみにヤンカードリアス期が始まった原因についてはカナダ、ケベックで落下した隕石か彗星によるものという説が研究結果として報告されています。
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