
流れてくるのは死んだ豚だけではありません。中国の大学が行った研究によると、上海市内を流れる「黄浦江」を始め複数の川から高い濃度の抗生物質・非抗生物質が検出されたと発表しています。
2014年5月8日、新京報によると、華東理工大学と同済大学、清華大学の研究機関が中国各地の川や湖など地表水における医薬品の存在(PPCPs)を調査したところ、高濃度の抗生物質68種類が検出された。また、非抗生物質の医薬成分90種類も検出された。3つの大学が共同で行った地表水に含まれる医薬品成分の研究によると、検出された上位10位は何れも抗生物質だったと発表しました。また中国南部の川『珠江』、そして上海市内を流れ、昨年死んだ豚が大量に流れてきた「黄浦江」は検出された成分すべてが抗生物質だけだったという川も存在したとしています。
Record China
研究チームによると、先進国では検出濃度が1リットルあたり20ナノグラムであるのに対し、中国のある川では数百ナノグラムも検出されたとしています。その上で「中国は世界最悪の抗生物質乱用大国だ」と指摘しているといいます。
中国では「抗生物質は感染症に対する万能薬」などと半ば信仰され、特に2002年~03年にかけSARSが流行ったことで医師らが大量に購入した時期があったといいます。他にも農村部では抗生物質を投与することで家畜が太り、また死亡率が下がることから大量に乱用されていました。
2010年には中国のとある医療機関で新生児や高齢者から抗生物質に耐性のある菌に感染したことが発覚。これは抗生物質を乱用したことが原因であるとされています。また2010年の統計によると、中国における一人あたりの抗生物質使用量は世界平均の約10倍、138グラムに達していると中国医薬工業研究総院から報告がされています。
