HDD

電子機器は一般的に温度が上がれば早く壊れる的なイメージがありますよね。温度と故障について「ハードディスクも同じだ」と言われるものの、そうではないとするバックアップ関連企業が報じています。

オンラインバックアップサービス企業Backblazeは5月12日(米国時間)、「Backblaze Blog ≫ Hard Drive Temperature - Does It Matter?」において同社の運営するサービスで活用している大量のハードディスクに関して温度と故障率の関係について伝えた。

全体としてみた場合、ハードディスクの動作温度と故障率には関係がみられないとしているが、Seagate Barracuda 1.5TBだけは例外で、このモデルは動作温度が高いものは故障しやすい傾向が見られたとしている。

マイナビニュース 
温度上昇と故障率の因果関係は見られないとしながら「Seagete製HDDは例外だ」とよくわからないことを発表したのはオンラインバックアップサービス企業です。


▲バックブレイズ ストレージ ポット

これは自社の45個の同一のHDDを搭載できるバックブレイズ ストレージ ポットから、HDDが壊れる度に他のメーカーに入れかを行い続けたことで分かったというもので、HDDが動作している時に仕様に書かれている平均動作温度よりも高いものも低いものもあったとのことです。
そのうえで、平均動作温度よりも高い状態で使用しても故障率が増えるという傾向は見られなかったとのことです。

温度と故障について過去、Googleが10万台以上の一般的なHDDを調査した結果からも分かっています。また、使用率についても特に関係なく壊れるものは壊れるとしています。(ただし、動作温度が50度を超える場合は故障率が高くなるとしている)

バックブレイズ ストレージ ポット

HDDの寿命について過去、同じくBackblaze社が数万台というハードディスクのうち4年以内に問題が発生する確率は約2割で8割は問題なく動作していると報じています。ただし、HDDの寿命については実はよく分かっていないというのが現状です。

HDDは大切なデータと共に突然故障すると言われています。普段から定期的にHDDのデータバックアップを取るという方は多くはないと言われていますが、大変なことになる前に必ず別の記憶装置にバックアップを取っておくことをおすすめします。