ソユーズ2

スマホやら何やらと、あらゆる端末にデジタルカメラが搭載されている時代。一方でロシアの軍事衛星は未だにフィルムカメラが使われているといいます。

ロシア航空宇宙防衛軍は6日、偵察衛星コバルトMを搭載したソユーズ2.1aロケットの打ち上げに成功した。コバルトMはフィルム回収式の偵察衛星で、今回が9機目の打ち上げとなる。

 コバルトMを搭載したソユーズ2.1aは、モスクワ時間2014年5月6日17時49分(日本時間2014年5月6日22時49分)ロシアの北西部にあるプレセツク宇宙基地の43/3発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げは成功。米国のレーダーも軌道上に衛星を捕捉し、成功が裏付けられている。

sorae.jp
ロシアが5月上旬に打ち上げたのはコバルトMという偵察衛星です。実はこちらの衛星が未だにフィルムカメラを使っているという偵察衛星になります。

sorae.jpによるおコバルトMは1974年に打ち上げられたYantarシリーズを改良し運用されている人工衛星で、フィルム回収式の偵察衛星シリーズとしては最新型と言われているそうです。なぜデジタルの時代にフィルムカメラが使用されているのでしょうか。理由は信頼性とコスト面、電送式偵察衛星の開発が遅れているという理由から年に1機のペースで打ち上げが行なわれているそうです。

写真はコバルトMの原型とされるYantar-2K
Yantar-2K_1

Yantar-2K_2

もちろんデジタルカメラを搭載した衛星はあるものの、 過去に打ち上げ後正しく機能しなかったことでフィルム回収式衛星が再び生産されるようになったとのことです。

映画では軍事衛星が撮影した映像や写真をリアルタイムで送信し、作戦を進めている映像があります。フィルムタイプだと撮影はできても回収し終わるまで見ることができないので、具体的にどのようなものを撮影しているのか気になるところです。

コバルトMは軌道上に最大130日活動可能で、分解能は0.3mとされています。