Solar Scare Mosquito

そろそろ蚊を気にする季節になりましたが、海外では貯まった水に波を発生させることで成虫になる前の蚊を一網打尽にできる装置の開発に成功しました。

夏になると多く発生する蚊は、人を不快な気持ちにさせるだけではなくマラリアなどの病気の媒介者となって人の生命を脅かすことも知られています。特に熱帯・亜熱帯地方における影響が大きく、薬剤や天敵となる生き物による駆除などが行われてはいるものの、毎年多くの人が病気に冒されるという状況が変わることはありません。

そんな蚊の発生を根本から食い止めるべく開発された「Solar Scare Mosquito」は蚊の幼虫であるボウフラの発生を抑えることを目的とした装置となっています。

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電子パーツと市販の機材を組み合わせDIYで便利道具を作っているという製作者が開発したのは、お手製のボウフラ抑制装置「Solar Scare Mosquito」です。開発者によると、人工的に波を発生させることで波を嫌うボウフラを一網打尽にできるとしています。

製作された装置は市販の容器にソーラーパネル、充電池、水槽に空気を送るポンプ、空気を送り出すパイプ、それと電子回路とパーツから作られています。



ソーラーパネルで発生させた電力がポンプを作動させ、空気を送り水面に波を発生させます。製作者が行った実験によると、波を発生させることで数時間後には大半のボウフラが死にその内数匹はさなぎまで成長したものの、成虫となったものはいなかったとのことです。


これまで人間を最も多く殺した生き物は「蚊」と報じられていたそうなのですが、薬品を使えないという環境ではこのような装置は有効かもしれません。
ちなみに「10円玉でボウフラを撃退できる」と言われていますが、Yahoo!知恵袋によると約1リットの水に対し10円玉が20個必要とのことで、実際はあまり現実的な方法ではないようです。