
中国の昆明動物園によると、飼育・展示されている動物に対し観光客らが投げ入れたゴミや餌が原因で死亡することが発生しており、訪れる市民らに注意を呼びかけているとのことです。写真は上海動物園
2014年5月19日、雲南網によると、中国・昆明動物園の動物が観光客の与えた食べ物やごみで死亡する事件が相次いでいる。同動物園は市民らに勝手に餌を与えないように呼び掛けた。「動物園で飼育されている動物に勝手に餌を与えてはいけない」常識以前の問題なのですが、中国ではそのような常識というものが存在しないのか、餌どころかゴミを投げ入れ挙句の果て動物が死亡するということが多く発生しているといいます。

写真:2013年10月、上海動物園で撮影されたもの

写真:2013年10月、同じく上海動物園で撮影されたもの
中国昆明動物園によると、2013年5月にヒクイドリが死亡したので胃を解剖したところ未消化のトウモロコシと共にヨーグルトの容器、ペットボトルを発見。同年12月シカのサンバーを同じく解剖したところ1kgのビニール袋を発見。今年の1月にダチョウからはペットボトルの蓋、竹串付きのソーセージが見つかったとのことです。
昆明動物園によるとマナー違反を行なわないよう注意を呼びかけているとのことなのですが、ゴミや餌を投げ入れる人間に園が聞き取りを行ったところ、イタズラよりも動物を可愛がって良かれと思って与えている人の方が多くいることが分かったとしています。
もちろん、実際のところは可愛いから反応を見たくイタズラ心で投げ入れていることは明らかです。
中国の動物園ではこれまでも投石で死亡したワニや、ゾウに石を投げ返され怪我をする客、客に「くそったれ!」と教えこまれた九官鳥、トラがいる檻に侵入し自分自身というゴミを与えようとした人間がいるなど人間の問題行動により動物の被害が報告されています。
