
寝る前にスマホを確認したことで眠れなくなったという方はいないでしょうか。この現象について科学系学術団体としては世界最大組織「アメリカ化学会」は、スマホ画面から発する青色の光にあると解説しています。
今日、何百万人もの人がスマートフォンやタブレットを日夜使用している。American Chemical Society(ACS)の最新号のビデオニューズレターでは、こうしたデバイスのスクリーンは、人間の体内で朝が来たことを知らせる青色の光を発振しており、この青色の光を受けることによって利用者の体内では特殊な化学反応が起こり、実際はそうではないのにも関わらず脳に朝が来たというシグナルを送ることになってしまっているということを解説している。人間は眼球の奥にある組織に異なる波長の光を受け取ることで体内時計が制御されているといいます。例えば夕焼けのような赤色の光は「夜が来た」、朝日のような青白い光は「朝が来た」という具合です。しかし、夜間寝る間にスマホ画面が生じる光により体内時計が崩れ、不眠症のような状態に陥ってしまうとアメリカ化学会は説明しています。
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専門家によると崩れた体内時計は規則正しい生活週間に戻すしか無いとし、その上でスマホ画面を寝る間に見ないことが肝心だと説明しているそうです。
実際のところスマホ以外でも照明や液晶テレビ、ディスプレイも同様の光がでているので、不眠はすべてスマホが悪いとは言い切れません。可能ならば照明であれば調色機能がついたもを選びオレンジ色にする、テレビであれば明るさを減らすなどし、眼球組織を過剰に刺激しない使い方というのが賢い使い方なのかもしれません。
ちなみに、コロラド大学の研究チームは「実際にとった睡眠の時間ではなく、しっかり眠れたと思い込むことのほうが脳の効率にとっては大事だ」という研究結果を発表しています。
この研究では被験者に「上質な睡眠がとれている」と嘘の測定結果を伝えたところ、「あまり良い睡眠がとれていなかった」と嘘の測定結果を伝えた被験者よりも、注意力や記憶力が良い成績だったことが明らかになっています。