AOBiome

国や習慣にもよりますが、日本では普通であれば1日に1回はお風呂に入ります。しかし、アメリカには12年間もシャワーを浴びていない男がいることはご存知でしょうか。実はこの男性、ある特殊なミストスプレーにより風呂に入らなくてもよい体になっているといいます。

バイオテクノロジーのスタートアップAOBiomeは、不潔な未処理水などにいるという、アンモニアを酸化させるバクテリア「ニトロソモナス・ユートロファ(Nユートロファ)」を何十億と含有するミストスプレー「AO+」を開発しました。AOBiomeの科学者によると、Nユートロファは汗などに含まれるアンモニアを食べて亜硝酸塩と一酸化窒素に変換してくれるので、AO+を使うことで、洗剤・デオドラント剤・抗炎症剤を体内に取り込んだのと同じ状態になり免疫力を高めることができるのだとのこと。

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12年間風呂に入っていないという男性はこのバクテリアミスト「AO+」の開発者(AOBiome)です。AO+はNユートロファというアンモニアを食べるバクテリアが含まれた水溶液で、これを体の皮膚に吹きかけることでお風呂で体を流さなくても体臭がしなくなるという製品になります。

引用先にはニューヨーク・タイムズが取材し実際に1ヶ月間、風呂なし生活の体験をすることになったのですが、結果は、開始1週間は特に臭いを指摘されることはなかったものの、その後は体臭がすると他人から指摘され記者は「誘いは断るようにした」と話しています。
1ヶ月の体験終了時にはやはり体臭はあったものの、足の臭いは皆無だったとしています。その後受けた皮膚の診察によると、柔軟で柔らかく透明感があり、毛穴は小さくなっていたと結果が報告されたとしています。

「AO+」は今後、製品化して売りだされる予定とのことなのですが、体を洗う水が確保しにくい環境では一時的に使用する目的でも非常に良い商品ではないかと思われます。 また、人間につけるという以外でも動物や人間が触る物、トイレと言った場所に使うということもできそうな気がします。多分それらは地上どころか宇宙での使用も予想される今後注目される技術と思われます。