遼寧

中国の空母「遼寧(りょうねい)」について、最近大連港に帰港しており何らかの改修が行なわれていると中国メディアが報じています。

中国メディア新浪网によると、中国の空母「遼寧」が“動けるようになる”まで改修を行ってきた母港大連港に帰港している様子が撮影されました。
撮影された写真からは甲板、主に艦載機が飛び立つ前方部で作業している様子が写されており、カタパルトの設置を始めとした大規模な改修が行なわれるのではないかと予想するネットユーザーも現れていると紹介しています。

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こちらの写真が今月初旬に撮影されたというものです。確かに甲板の前方部と中央辺りで作業している様子が見えます。

現在正規空母から艦載機が発艦させるには大きく2つの方法があります。一つは遼寧のように先端を上向かせジャンプ台のように艦載機を飛び立たせるスキージャンプ甲板、そして主にアメリカで採用されている蒸気を使用し発射するカタパルト式です。

カタパルトはフル装備の艦載機を発艦させれるものの、スキージャンプ甲板ではフル装備での発艦は離陸速度の関係で一般的に不可能とされています。

このように艦載機の発艦方法は「先端を上向かせたスキージャンプ甲板」と「平らな甲板にカタパルト」の2つがあり、「スキージャンプ+カタパルト」というものは存在しておりません。また、日本のネットユーザーによるとカタパルトを後付けするとなると甲板を撤去するという大規模な工事になるそうで、今回の改修はカタパルトの設置とは異なると予想されています。

ただ、中国では蒸気もしくは電磁(リニア)によるカタパルトが研究されているとされ、この施設は2008年頃から建設が始まり現在は完成しています。具体的に航空機を使ったカタパルトの試験など行なわれている様子はリークされていないようです。