マーズ・リコネッサンス・オービター

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、撮影された写真からわずか24.7時間以内に作られたというクレーターを発見したと発表しています。

NATIONAL GEOGRAPHICによると、NASAの発表として火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影した写真2枚から新しく作れたクレーターを発見したと報じています。NASAによると、2枚の写真はそれぞれ1火星日(約24.7時間)後に撮影したもので、この範囲でクレーターの生成時期が特定されたのは今回が初めてとのことです。
ちなみにこの写真は2012年3月27日午後と翌28日午後に撮影されたものだとしています。

火星のクレーター_1

NASAによると、マーズ・リコネッサンス・オービターをはじめ火星観測探査衛星による過去10年の研究から、火星では1年間に200個前後の新しいクレーターが作られていると予想されています。クレーターのサイズは何れも3.9m以上のもので、火星に落下する隕石は太陽系に存在する一般的な1~2mサイズのものとされています。

今回発見されたクレーターのサイズは不明なものの、衝突痕は8kmのサイズとして確認できています。2014年2月には「これほど見事なクレーターは非常に少ない」とコメントした直径30m、飛び散った塵などは中心から約15kmに広がったクレーターの写真(下)を公開しています。

火星のクレーター
 Photo:NASA(青色は着色したもの)

NASAがクレーターの写真を撮影している理由はとして、火星に露出している地表がどれほどの年月を経過しているかがわかるそうで、火星における重要な研究内容になっているそうです。