B737

様々な理由で機長ではなく副操縦士が操縦を行ったというトラブルを聞くことがありますよね。実は昨年、米空軍の爆撃機パイロットが乗り合わせた旅客機でこのような事態が発生し、コックピットで副機長のサポートを行う異例の出来事があったと報じられています。

CNNによると去年12月、ユナイテッド航空ボーイング737型機の機内で機長が心臓発作を起こす出来事があったといいます。操縦は副操縦士が行うことになったものの、たまたま居合わせた米空軍の爆撃機パイロットが副機長のサポートを行ったと報じられています。

この日、 マーク・コンゴルさん一家はアイオワ州デモインからコロラド州デンバーに向かう旅客機に乗っていたところ、急に搭乗員の動きが慌ただしくなり機体前方に集まり出したといいます。実はこの時機長が心臓発作を起こしコックピットから運びされるという緊急事態に陥っていたとのことです。

この様子を見た妻は「あなたから申し出るべきだと思う」と促され乗務員に職業を明かしたそうです。その後、副操縦士のサポートとして機長や機体の状態を空港側に伝える役につきました。同機は無事に着陸することができたのですが、当時についてコンゴルさんは「必要があれば操縦できていたはずだ」と話しています。

マーク・コンゴル
写真:マーク・コンゴル大尉とB-1B「ランサー」

実はコンゴルさんは米空軍が保有する戦略爆撃機B-1B「ランサー」の操縦士で階級は大尉。コンゴルさんは爆撃機とボーイング737の違いは「ピックアップトラックとセダンの違いのようなもの」と当時を振り返っていたといいます。

仮に操縦していたら『映画化決定』とはいかなくともテレビ番組で再現付き紹介されるレベルなのですが、機体は違っていても「操縦は出来る」と言い切れるもののようです。