コアラ_1

オーストラリアといえばコアラ。いつも木の上で枝に抱きつく姿が特徴なのですが、豪米の研究チームよりコアラが木に抱きつく理由が分かったとしています。

オーストラリアと米国の研究者からなる研究チームは、暑さの厳しい日でも、コアラが涼しさを保つ謎を解き明かす研究を行った。
 
37頭のコアラに発信機を内蔵した首輪を取り付け、木の上での彼らの姿勢、振る舞い、居場所を記録したのだ。さらに、赤外線写真と遠隔気象観測システムを使用して、コアラの周囲の気温を測定した。

WIRED.jp
ゲーム『シムシティー』のニュースに流れていそうなこちらの研究。もちろん、真面目な研究でイギリス王立協会が発行する『Biology Letters』に掲載された論文によると木に抱きつく理由は『体を冷やすため』です。

コアラ

この研究はオーストラリアとアメリカの国際研究チームは37頭のコアラに発信機を内蔵した首輪を取り付け600m×50mの範囲にいる130頭以上の居場所と姿勢について観察を行いました。結果、周囲の気温が高くなるほどコアラは木にべったりともたれる傾向があることがわかったとのことです。
具体的には木の上でキュット丸まっていたら寒く、背筋が伸びていたら調度良く、だらーっとしていら暑いということです。上の画像では暑いと感じているそうですね。

他には気温に応じてユーカリの木よりもより冷たいアカシアの木に抱きつくことがわかり、研究によるとアカシアの木はユーカリの木と比べて表面温度が摂氏約5~7度も低いことが分かったとしています。

暑い地域にいるコアラなのですが実は汗腺がなく呼吸により蒸発冷却を行うもの熱波の際の死亡率は高いとのことです。動物園ではコアラを抱っこ出来るところがありますがコアラにしてはいい迷惑なのかもしれませんね。