今月10日、中国山東省日照市の砂浜に大量のアオノリが打ち上げられグリーンカーペットのようになっていたと報じられています。中国メディアによると6月9日19時に中国の国家海洋局がアオノリ警戒情報を発表しており、翌日にはこのように大量のアオノリが打ち上げられました。

国家海洋局によると現在発生しているアオノリは黄海(中国大陸と朝鮮半島の間にある海)の21,161平方kmエリアに分布していると注意を促しています。中国では近年6月中旬から8月頃まで海水浴場全体がアオノリで埋め尽くされることがあり、毎年アオノリの海で泳ぐ中国人の姿が目撃されます。

2008年に開催された北京五輪ではヨットレース会場の青島海岸に大量のアオノリが発生し軍やボランティアにより回収されています。この時回収されたのは100万トンあまりとされ、当時の市党委宣伝部王海濤副部長は日本や韓国に需要があるなどし、「試験的に韓国へ輸出する」と発表していました。

現在はどのように処分されているのかは不明ながら山東省青島市では土産用のネックレスに加工するなど一部は捨てる以外の方法に使われているとのことです。





毎年大量のアオノリが発生している中国。アオノリの発生時期と海水浴シーズンが重なっていることから中国ではアオノリの海で泳ぐという人が少なからず現れています。以下は2011年に撮影された写真。





photo:国际在线