原潜救助

巨大な原子力潜水艦に横付けされた小型船。ロシアで先日、原子力潜水艦が嵐に巻き込まれた民間小型船を救助する出来事があったと報じられています。

ルハンゲリスク州セヴェロドヴィンスクを母港にしてるロシア海軍のオスカー型原子力潜水艦が、海上で嵐に巻き込まれ燃料も尽きたという全長11mの民間船を救助したというロシアで報じられているそうです。

報によると事故が発生したのは6月8日午前。外洋にいた小型船から救助要請があり、近くを航行していた原子力潜水艦が救助に向かったと書かれているそうです。潜水艦に小型船をくくりつけ、船員は操舵士を残し正午に到着した救難ヘリコプターで回収。またヘリ同時に船に入れる燃料をおろし民間船は港に帰っていったとのことです。

ロシアでは民間船の救助に軍の原潜を使うということが通常行なわれているのでしょうか。何かの訓練かと思いきや、「嵐に遭遇した」「救助した」と書かれているので原潜が向かったということは間違いないのですが、極めて珍しい救助例となりました。

以下は救助の際に撮影された写真
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今回救助を行った潜水艦は
オスカー型原子力潜水艦(949A型)。艦はK-119 ヴォロネジで北方艦隊に所属しています。潜水艦は全長155m、幅は18.2m。加圧水型原子炉2基を機関に魚雷や対艦ミサイル(核弾頭型を含む)を装備した巡航ミサイル原子力潜水艦になります。

また、オスカー型原子力潜水艦は魚雷が爆発し沈没したクルスク(949型)の発展型です。

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Photo:English Russia