IS-3

ウクライナ東部の親ロシア派は、ウクライナの暫定政府側に対抗するため博物館に展示してあった第二次世界大戦末の重戦車、IS-3を投入することになったと報じられているそうです。

ウクライナの親欧州派による政変に伴いクリミア半島では親ロシア派が分離独立を宣言、そしてウクライナ東部の親ロシア派も続こうとして内戦状態に陥っていますが、数日前にウクライナ新政府はこれまで装甲車までしか送り込んでいなかったウクライナ東部にT-64戦車を投入。これに対抗するために親ロシア派民兵は、なんとモニュメントとして野外展示されていた第二次世界大戦の重戦車IS-3スターリンを修理して使おうとしています。

週刊オブイェクト


記事によるとこのIS-3は野ざらしに展示されていた車両で、修理されエンジンの始動に成功したというものだそうです。肝心の砲弾については現在のD-30 122mm榴弾砲のものが使えるということで、整備次第では本格的に実戦投入ということになりそうです。

IS-3は1944年に完成した戦車で今年70週年を迎えます。「あるものに対抗するため古い戦車を探し見つかったのがコレ」という何処かで聞いたことがある設定なのですが、この戦車が投入されて喜ぶのは親ロシア派よりもWorld of Tanksとガールズアンドパンツァーファン、そして世界の軍オタくらいのような気がします。

ちなみに、2012年にはロシアで放置されていたISU-152という戦車(自走砲)が地元の自動車整備士により復活しています。