バイカル湖

深刻な水不足に陥っている国、中国。この問題について中国企業はロシア、バイカル湖の水を買い中国に供給するというプロジェクトを行おうとしています。

The Voice of Russiaによると、Earth Beijing Jinbei Yuan International Trade Co, Ltdという中国企業がバイカル湖の水資源を買い中国で販売するというプロジェクトを始めたと報じています。

理由は冒頭にも書いたように中国では水不足が深刻な都市や地域が存在あること。中国紙第一財経日報によると中国の16の省市で重度の水不足、6つの省で極度の水不足に陥っており中国人一人あたりの水資源は世界平均の1/4となっています。そのため、比較的水資源に恵まれている南部から北部に長距離の水を運ぶ運河も建設されているのですが、「汚水をすすることになる」などと水質についても問題視されることがあります。

ハ陽湖
▲2011年、干上がった中国最大の淡水湖「ハ陽湖」

今回の報道はロシアのバイカル湖の淡水を処理しペットボトルに入れ販売するというもので、ロシアの科学アカデミー極東研究所主任研究員の話によると、このプロジェクトでの年間取水量は0.4立方メートルkm以下であれば問題ないと主張しています。

バイカル湖は世界最大規模の淡水湖で現在知られている淡水量の1/5があると言われてます。貯水量このを仮に1リットルあたり1セントの価値があるとして換算すると236兆ドル分の資源量になるとされています。
 
バイカル湖の水は北海道の摩周湖を超える透明度があるとされ、1996年に世界遺産に登録されています。