マイナス50度でも凍らない川

乾燥した谷間を流れる川。実は冬季はマイナス50度という環境に晒されるものの凍ることがなく流れつけるそうです。

Technobahnはスティーブン グラスビー氏率いる研究チームがカナダで摂氏マイナス50度という気温になるなか1年中凍ることがない川を見つけたと報じています。

この川は北極圏に位置する諸島、エルズミーア島で見つかり標高が300mの地点から山脈の南側の約21度の傾斜に向けて流れ続けているとのことです。こ

▼エルズミーア島で見つかった凍らない川
エルズミーア島の川

その後行なわれた地質調査によると、乾燥した環境にもかかわらずある地点から大量の水が吹き出しており、ここから3km下流まで流れ、そのまま地下水脈に再び流れこむことが分かったとしています。その上で、今回の発見は北極圏においても活発な水循環系が存在していることを示唆する発見となりました。


実は火星の赤道に近い中緯度にも、今回発見された川のような跡が見つかっており、火星の乾燥した渓谷で時折水が噴出し川を形成するという学説を支持する発見となりました。

▼火星に存在する川のような跡
火星の川のような跡

こちらは火星軌道を周回する探査機が撮影した2011年の写真です。NASAによるとこのような川の跡は火星の中緯度で見つかっており、平均幅は5m、長さは200m以上になるとしています。仮に液体のにより作られたとした場合、凍ることなく流れ続ける理由としては水に塩分が含まれ凍結する温度が下がっているためだとしています。