Primark SOS

食べ物から家電まで、ありとあらゆる物が中国で製造されています。もちろん衣服類も中国製が多いのですが、激安で有名な英国ブランドのズボンに「SOS」と助けを求めるメモが入っていたと報じられています。

Tシャツが2ポンド(345円)、ジーンズが7ポンド(1210円)と激安のイギリス人気ファストファッションブランド「Primark」(プライマーク)は中国の強制労働収容所で製造されているとの疑惑がもたれている。英BBC中文網が25日に報じた。

それによると、北アイルランド在住の女性はベルファストで購入した同ブランドのズボンから助けを求めるメモを見つけたという。

大紀元
世界に277の店舗を構えるイギリス人気ファストファッションブランド「Primark」。旅行の際、北アイルランドの首都ベルファストの店舗で購入した16ドルのズボンからあるメモが発見されたと報じられています。

そのメモには中国語で 「SOS!中国湖北省の強制労働収容所に監禁されている者です。毎日15時間、豚や犬が食べるような食べ物で牛のような労働を強いられている。ここで縫製されたアパレルは海外に輸出されている」という趣旨のものです。このメモ以外には刑務所で発行されているIDカードも入れられており、何らかの収容施設内で製造されている疑いが持たれているとのことです。


メモを見つけた女性によると実は2011年に購入したもので、最近まで履かずにクローゼットに入れられていたものだといいます。このメモは既に国際人権団体のアムネスティ・インタナショナルに提出されているとのことです。

Primark側も既に調査に乗り出しているのですが、問題のズボンは2009年11月に販売終了となっており、また「中国の刑務所または強制労働収容所で製造されたと示す証拠は見つからなかった」と早々にコメントしているといいます。

記事によると、実は2011年にもハロウィンの衣装から英語と中国語で書かれた手紙が見つかっているとのことで、国際人権団体によると「今回の事例は氷山の一角である恐れがある」と指摘しています。


中国における労働環境としては過去にAppleのスマートフォン「iPhone」を委託製造している工場が問題視されたことがあります。この工場は中国広東省深センにある台湾系大手電子機器メーカー富士康集団で、企業側が自殺しないよう労働者に念書を書かせるという意味不明なことを行ったところ、即日1人が飛び降り自殺したと報じられたことがあります。
この工場では2010年5月の段階で同年の自殺者が11人となっていました。(参考)