上海

電車内で撮影された一枚の写真。実は痴漢をしている様子が映っているのですが、インターネットから個人を特定され警察に出頭するという出来事があったと報じられています。

中国メディア、新民網によると今月1日、中国上海市の地下鉄9号線の列車内で痴漢を働いた現場とする写真がネット上に出回り中国のネットユーザーにより人物が特定され男が出頭する出来事があったと報じています。

記事によると、特定されて男は上海市内の国有企業の副主任という立場の人間でした。男はネット上で話題になっていたことを知っていたらしく、特定されたことで会社の上司と共に警察に出頭したといいます。男は「眠ってしまい不注意で触れてしまった」などと容疑を否定しているとのことです。

地元当局によると、写真に映っている痴漢をされたとする女性は今月6日に被害届けを出し警察側は捜査を開始しているといいます。

以下は痴漢を行ったとされる写真
上海地下鉄9号線

個人がネットで特定される時代

ツイッターやフェイスブックなど個人の写真が大量に出回っていることもあり、日本でも悪事を働いた人物を中心に個人名は当然のこと職場や通学先、または住所を特定されるという出来事があります。

中国ではこの行為を『人肉検索』と名付け、これまでネコを殺した人物、事故現場でヘラヘラ笑っていた人物、公務員であっても到底買えないであろう高級時計をいくつもつけている人物など特に数多くの国家公務員、官僚が辞職に追い込まれています。
中国政府は国民による腐敗監視に警戒している一方、国民の怒りを招くことが多い『腐敗』について人肉検索による贈収賄疑惑を追求してもよいとの方針を出しています。

ちなみに、事故現場でヘラヘラ笑っていた人物はその後収賄罪で起訴され懲役14年の実刑が言い渡されています。