チローク

ロシア企業が開発している無人航空機についてその性能が報じられています。重量は700kgながら離着陸装置がエアクッションになっているという、ロシアらしいユニークな作りになっています。

ロシアで開発されているのは、無人偵察爆撃機というジャンルになる『チローク』という機体です。チロークは日本名では『マガモ』という意味で、マガモのように水や陸といった離着陸環境を選ばない柔軟な運用ができると報じられています。

Ноу-хау из России: уникальный беспилотник на воздушной подушке

仕様上のチロークは幅10m、重量700kgで最大飛行距離は2500km。ウェポンベイを搭載し最大積載量は300kgとしています。チロークとされる模型からはステルス無人機ではなく一般的な機体構造に見えるのですが、着陸装置が工夫されておりなんとエアクッションになっているといいます。 
そのため、通常の航空機が着陸でない未整備の滑走路や湿地帯、水面などでも着陸が可能としています。

▼チロークとされる模型
チローク_1

チローク_2

チロークは飛行速度の遅さと飛行距離の短さが欠点とされているものの、一方で地上や水上モニタリング機器を搭載した観測やミサイルや爆弾を搭載した軍事ミッション、または物資等の輸送を行えるとしています。

開発したのはロシアのUnited Instrument-Makingという企業の子会社で観測向けの販売を目指し開発を行っているとのことです。この無人機は来年のロシア最大の航空宇宙ショーで実物大モックアップが発表されると予想しています。