タイ東部に建設されたのは潜水艦の訓練施設を併せ持つ司令部です。しかし、タイには1隻も潜水艦が配備されておらず、今後導入が見込まれているとのことです。今回はタイ海軍の潜水艦と日本とのつながりについても紹介していきます。
タイ海軍は約2.5億バーツを投じ、サタヒープ海軍基地(タイ東部チョンブリ県)内の7ヘクタールに、潜水艦部隊司令部の本部ビル、訓練施設などを建設し、7日、ナロン海軍司令官が開所式典を行った。タイ海軍は現在、潜水艦を所有していない。引用先には続きがあり、2年前の2012年にドイツから中古の潜水艦を6隻購入する計画があったものの、当時の政権が「不要」との理由で却下されていたとのことです。しかし、現在軍事政権となっているタイではプラユット陸軍司令官を説得すれば潜水艦を導入できるのではないかということで、先駆けて建設が進められたそうです。
タイ海軍の潜水艦は第2次世界大戦時に日本製の4隻を導入したのが最初で最後。
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タイ海軍に潜水艦が配備されたのは引用先に書かれているように第二次世界大戦時の日本のようです。調べてみると当時タイ海軍にはマッチャーヌ級潜水艦というのがあり、これは発注を受けた三菱重工業神戸造船所により作られ、1937~38年に竣工したとのことです。
▼マッチャーヌ級潜水艦
タイ海軍は乗組員118名を日本に派遣し、日本で潜水艦の操舵など訓練が行なわれました。 これら潜水艦は第二次世界大戦時には実戦が行なわれおらず、その後戦後日本の武器輸出が禁止されたこともあり1951年に退役。タイの海軍博物館には1番艦の艦橋と単装砲が展示されているとのことです。
参考:日本製潜水艦が! ~ パークナム探訪 [3] | タイとタイ語に魅せられて - 楽天ブログ
▼1番艦マッチャーヌと2番艦ウイルン(1936年6月 神戸港)