タイプライター

スマホからPCまで、ありとあらゆる電子機器から盗聴を行っていたなどとされる米国家安全保障局(NSA)に対し、ドイツは手動のタイプライターを導入するという案が出されているといいます。

『ガチャガチャ、カキン!』と独特の打鍵音を出すタイプライター。現在は映画やゲームの世界でしか目にすることありませんが、このタイプライターを復活させようという案がドイツで出ているといいます。

米国スパイにタイプライターで対抗:ドイツ、ロシアに学ぶ « WIRED.jp

WIRED.jpによると米国家安全保障局(NSA)による盗聴活動について調査を行うためで、この調査を行う過程でタイプライターを導入するというものです。これはドイツの公共放送に出演した調査員の委員長パトリック・ゼンスブルクが発言したもので、導入案では電子式でもないレトロな手動タイプライターになるとしています。



またゼンスブルク氏によると、ドイツ議会の議員の携帯電話が盗聴されていたとメディアが報じていたこともあり、調査員は携帯電話に対してセキュリティー監査を実施するとも発言しているようです。

ちなみにタイプライターの導入については、ロシア連邦警護庁が内部情報が外部に漏れることを防止するため日本円で約1400万円で20台の電子タイプライターの導入を計画しているなど過去に発表されています。「オフラインのPCなら大丈夫じゃないの?」という方もいらっしゃると思いますが、NSAはこのようなPCについても電子パーツレベルで外部通信を行っていたとされ意味はありません。



手動タイプライターであれば内部にスパイがいない限り外に漏れることはなさそうですが、日本で同様のことを行うとなると和文タイプライターとなり大変な作業になりそうです。それならば、インターネットが無い時代のコンピューター、プリンタを集めて文章を作るという案でもよさそうな気がします。