放射線に負けない体を作り

福島市のホームページで公開したのは「放射線に負けない体を作りましょう」というページ。しかし、「腹八分目」など荒唐無稽なことが書かれておりTwitterやFacebookで多数の反響(主に批判)があり「誤解を招く表現がありました」と謝罪することになりました。

福島市が公開したのは放射能に負けない体を作りとするページです。しかし内容が早寝早起、よく噛む、朝食を食べる、また「ストレスを溜めないため」などとし洗濯物は日光にあてる、天気の良い日は布団を干すなど、夏バテ対策や風邪の予防とほぼ同じことが書かれていたことが明らかになりました。

福島市 「放射能に負けない体を作りましょう」HP公開が話題 - 夕刊アメーバニュース
放射線の影響を受けにくい生活をしましょう - 福島市ホームページ(現在タイトルと内容は変更されている)

また福島市は『放射線に負けないからだをつくる食べ方を探ると「日本の伝統食材の素晴らしさ」「普段からきちんと食事をする」という“当たり前のこと”が大切だとわかってきました』などと科学的根拠もなく自己解決しており、「がんになりやすい生活習慣がどのくらいの被ばく量に相当するのか?」としたものでは「毎日3合以上飲酒する人は飲酒しない人の1.6倍がんになるリスクが高く、2000mSvの被ばく量に相当」など、飲酒と被ばく線量と比較する内容が掲載されていました。

福島市が公開した負けない体づくり全体を見てみると地元の作物は放射能が含まれた物があると認めた上で、放射線や放射能はPM2.5や花粉と同じように「福島市で暮らしていく参考に」とも感じられるのですが、非難の声が寄せられる事態となってしまいました。

福島第一原発事故から3年が経過した現在、なぜ今このような内容を公開したのか。福島市は「放射線の影響を受けにくい生活をしましょう」とタイトルを変更し「このページのタイトルやチラシ等の表現について、誤解を招く表現がありましたことを心よりお詫び申し上げます。「放射線に負けない」という表記は市民の皆さまに力強く生活していただきたいという思いを表現したものです。「食生活のポイント」と「生活習慣のポイント」の内容については、今後検討してまいります」とコメントしています。