SpaceShipTwo

民間企業による宇宙開発が進んだことにより、数年以内に民間人の宇宙旅行が実現することが確実視されています。一方イギリス政府は今後発展が見込まれる宇宙旅行について、国内に宇宙港を開設する発表を行いました。

イギリスで開催されたファーンボロ国際航空ショーでイギリス政府は国内に宇宙観光旅行向けの商用宇宙港を開設することを発表しました。イギリス政府は宇宙旅行が巨大産業になると見込んでおり、宇宙観光旅行事業を国を挙げて進めていく方針です。

イギリス政府、商用宇宙港の開設を正式決定・2018年までに運行開始 - BusinessNewsline

発表によると、宇宙港は人口密集地からある程度離れた地域に3000mの滑走路と垂直に打ち上げるロケットタイプの発射台といった施設を建設するとしています。現在宇宙港はアメリカ、ニューメキシコ州スペースポート・アメリカとカリフォルニア州モハーヴェ空港の2箇所が存在しています。

スペースシップツーとホワイトナイトツー
▲ヴァージン・ギャラクティックのスペースシップツー(中央)

宇宙旅行が行える宇宙船としてはヴァージン・ギャラクティックのスペースシップツーが最有力候補とされ、今年2014年にも初の民間人(同社の関係者)を載せた宇宙旅行が行われるとしています。フライトは一人あたり20万ドル(約2000万円)という価格で既に625人が予約をしているとのことです。

ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船開発は当初の予定よりも遅れているものの、2014年4月にスペースシップツー上空での初の燃焼テストでは高度16.7km、時速1,470kmを記録しました。同社によると次回のテストでは燃焼時間を70秒に伸ばし宇宙旅行と同じ高度100kmを目指すとしています。