ボーイング787

世界の空を飛び回る旅客機は現代文明に必要不可欠の乗り物ですが、この旅客機の機種についてベストセラーとも言える機体とそうでない機体が存在します。同じように見える旅客機についてなぜこれだけの差が生じるのでしょうか。実はある一定の法則があることが分かったとしています。

アメリカ、デューク大学の研究者は過去80年に渡る旅客機について売れる旅客機についてある共通した法則が存在していることを明らかにしました。

成功する旅客機には一定の「基本法則」がある、デューク大 - Technobahn

研究者によると私達に身近な商用旅客機について機体サイズや登場した年代、エンジン重量、翼幅など基本情報を集め統計分析を行いました。結果、よく売れた旅客機には2つの際立った特徴を備えていることがわかったとしています。

その特徴とは一定の法則でサイズが大型化してきたというものです。2つ目はその機体サイズと機体速度に一定の相関関係が存在しているという点です。
研究者はこの2つの関係から離れた存在であるコンコルドを例にあげているのですが、コンコルドが失敗した理由として、機体サイズは大きいものの運搬できる乗客数が少なく、一方速度が早いという『2つの法則』から真逆とも言える機体になっており典型的な失敗例としています。

▼コンコルド
コンコルド

研究者は今回の研究について「旅客機の進化の歴史はまだ浅く、旅客機の進化の歴史の解明は比較的容易に行うことができた」と話しており、結果については「自然界の多くの現象が物理法則で支配されているように、旅客機の進化に関しても一定の物理法則によって支配されていたことが判ったのです」としています。

身の回りにも様々な物があり中には『コンコルド的存在』の物もあるのですが、その中で売れる商品といえば頭ひとつでた性能のものではなく、価格も手頃で受け入れられやすいものであることが多い気がします。