現在唯一宇宙へ人を運ぶことが出来る宇宙船として使用されているのはソユーズ宇宙船です。ソユーズ宇宙船は軌道船、帰還船、機械船の3つから構成されており、地球へ帰還するときは帰還船のみが陸上へ着陸するよう設計されています。

しかし、何らの不具合により着陸地点がずれ海上へ着水する恐れもあることから、ロシアでは年に数回、海上での回収を行う訓練が行なわれているそうです。



灰色の船が回収及び乗員の治療を行う専門船になります。

アメリカのカプセル型宇宙船は全て海上への着水しますが、ロシアで作られた宇宙船は全て陸上へ着陸が行なわれます。Yahoo!知恵袋によると理由として、ロシア周辺の海が冬場には氷に覆われることで回収が難しくなることや宇宙船の軽量化、機密保持とされています。



ソユーズ宇宙船のフライトエンジニアの資格を取得している山崎直子宇宙飛行士の著書「なおこ、宇宙飛行士になる」によると、自身もこのような訓練を行ったことがあると語っており、着水後は宇宙服(耐圧スーツ)から防水服に着替え脱出ハッチを通って海上に呼び出し救難信号を出すという手順がとられるとしています。
また防水服に着替える時間的余裕が無い場合は特殊な浮き輪を付け耐圧スーツを着た状態で海上に飛び出すとのことです。











ソユーズの回収を行う訓練









実物ソユーズを海上に浮かべ訓練が行なわれます。







実際の耐圧スーツを着用した救助訓練が行なわれます

















Photo:English Russia