瞑想

仏教は流派で若干異なるものの瞑想というものが行なわれます。この瞑想についてシンガポールの大学は瞑想前と瞑想後、そして瞑想法で人体にどのような変化をもたらすか研究を行いました。

足を組んでジッと座る瞑想というものがあります。日本では一般的にお寺などでするものであり、習慣化はしていないのですが、実はこの瞑想を行うことで脳の認知機能(視覚)が即座にまた劇的に向上するなど、人体に何らかの影響を与えていたことがわかったとしています。

仏教に伝わる瞑想法の効果、科学的に実証される « WIRED.jp

この研究はシンガポール国立大学の研究チームが行ったもので、仏教の2つの流派から4つの瞑想を行うことで人体にどのような変化が現れるのか科学的に調査を行いました。
結果、上座部仏教の瞑想法「サマタ」「ヴィパッサナー」では瞑想後の変化として、これまで言われていたリラックス効果が確認でき、休息や回復に関係している副交感神経系が活発になっていたとのことです。
一方、金剛乗仏教(密教)の瞑想法「デイティ(Deity)」と「リグパ(Rigpa)」では、上座部仏教の瞑想とはことなりリラックス効果は確認できなかったものの、代わりに覚醒や「闘争・逃走反応」に関係する交感神経系が活発になっていたことがわかりました。

さらに研究チームは20分の瞑想後、コンピュータを使用した視覚の測定を行いました。結果、金剛乗仏教の瞑想法にのみ認知的作業の能力が即座に、また劇的に向上したことが分かったとしています。

お金をかけずちょっとの時間でできてしまう瞑想なのですが、今回研究の対象になった『瞑想のやり方』についてはよく分かりませんでした。その上で簡単に調べたところ、上座部仏教のヴィパッサナーの瞑想では呼吸を整えるというようなことが行なわれ、一方金剛乗仏教(密教)では宇宙などをイメージするという瞑想方法が行なわれるようです。

ちなみに、過去の海外精神医学誌にはどのような方法の瞑想なのかは不明なものの、瞑想を行うことで行動、記憶、およびストレスにかかわる脳の領域に著しい変化が見られたといする論文が掲載されていたことがあります。

参考:30分、毎日瞑想することで脳が活性化? : ZAPZAP!