K-MAX

2つのメインローターからなる変わったK-MAXヘリコプターについて、無人仕様が施された機体で無人車両の空輸試験に成功したと発表されています。

カマン・エアロスペースが開発した無人ヘリコプターK-MAXについて、先日ロッキード・マーティンとTARDEC(米陸軍戦闘車両研究開発技術センター)が共同で行った試験で無人ヘリにより無人車両の輸送に成功したと発表しました。

Lockheed Martin: ヘリコプター型UAVを使った完全自動運用による物資輸送実験に成功 - BusinessNewsline

ロッキード・マーティンによるとジョージア州フォートベニングにある試験場にて同社が開発した無人小型輸送ロボット「Squad Mission Support System (SMSS)」を吊り下げた状態で飛行し、予め入力された目的地まで輸送を行う試験に成功しました。
今回は初の試験ということで安全面に考慮しパイロットが搭乗していたものの、一切操作することなく離陸、輸送、着陸を果たしたとしています。 



米陸軍は輸送を無人化する研究開発を進めており、同じくTARDECはAutonomous Mobility Applique Systemという無人走行技術を公開しています。報道によると、K-MAXによる空輸についてもこの無人輸送の一環で開発が進められてきたものだとされています。

無人ヘリのベースとなった同機はメインローターが角度を付け並列についているという変わった外観をしており、このような構造にすることで、あらゆる場面で高い浮力が得られる効果があるとしています。事実、小型な機体ながら吊り下げ輸送に特化したヘリとして約3.1トンと搭載能力があります。(参考)